ロタウイルスワクチン


ロタウイルスワクチンは、生後2か月から接種できるワクチンのひとつで、他のワクチンとは異なり、口から接種する経口投与のワクチンです。
ロタウイルスは誰もが感染することのあるウイルスのため重症化を防ぐためにも予防接種が大切です。

ロタウイルスワクチンで防げる病気ロタウイルスワクチンで防げる病気

ロタウイルスワクチンでは、ロタウイルス感染症を予防します。
ロタウイルス感染症は、2月~3月に流行しやすく、赤ちゃん~子どもで特に頻発する病気です。
感染すると、嘔吐や下痢などの急性胃腸炎を引き起こし、子どもの急性胃腸炎の原因のうちの半分以上はロタウイルスが原因ともいわれています。
大人の方でも感染することはありますが、軽症ですんだり、症状がほとんどなかったりします
ロタウイルスに感染すると、激しい嘔吐や下痢だけでなく、39度以上の発熱がみられることもあります。
ロタウイルスの特徴として、うんちが白色になることがあり、水のような下痢が続きます。
下痢が続くと体内の水分が失われて、脱水症をおこしやすくなるため注意しましょう。
ウイルス性の感染症のため、特効薬のようなものはなく重症化しないように注意しながら、ウイルスが体外に排出されるのを待つことが基本的な治療です。
2~7日ほどで症状が治まることがほとんどですが、まれに重症化して脳症を起こすことがあります。
・脳症 脳以外の場所で起きているウイルス感染が、間接的に脳の障害を起こす病気で、けいれんや異常行動、意識障害などを起こします。
重症の意識障害の場合は、ずっと眠ったような状態になることもあります。

ロタウイルスワクチンの接種時期・回数ロタウイルスワクチンの接種時期・回数



ロタウイルスワクチンには一価と五価の二種類があります。

一 価 種 類 五 価
一番流行しやすい1種類 ウイルスの種類 流行しやすいウイルスを含む5種類
2回 接種回数 3回
生後2か月~6か月 接種期間(目安) 生後2か月~6か月
他のワクチンとの同時接種
あり 公費適用 あり

ロタウイルスの中でも複数の種類があり、複数のウイルスに対して免疫を獲得することを目的に、当院では五価ワクチンの接種を行っております。


ロタウイルスワクチン(五価)の標準的な接種スケジュールは、

 ①生後2か月になったとき

   

 ②生後3か月(①から1か月後)

   

 ③生後4か月(②から1か月後)

の計3回接種となります。 生後2か月で接種を始めるときなど、B型肝炎やヒブワクチンなどほかのワクチンと同時接種も可能です。

ロタウイルスワクチンの接種費用ロタウイルスワクチンの接種費用

ロタウイルスワクチンは定期予防接種であり、定期接種の期間内に接種すれば自己負担はありません。
ただし、定期接種可能な時期を過ぎると自費での接種となるため早めに接種することをおすすめします。

ロタウイルスワクチン接種当日の持ち物ロタウイルスワクチン接種当日の持ち物

接種当日は、

・母子手帳

   

・予診票(市町村から配られたもの)

   

・(お持ちの方は)診察券

をお持ちください。
お忘れになった場合は、接種をお断りさせていただくことがあります。
※乳児健診を同時に受けられる場合は、

・保険証

   

・乳児医療証(お持ちの方)

をお持ちください。

ロタウイルスワクチン接種後の注意ロタウイルスワクチン接種後の注意

ロタウイルスワクチン接種後に、まれに腸重積がみられることがあります。
腸重積は腸の一部が他の腸の中に入り込んでしまう病気です。
接種後1週間以内にお子さんが「泣いたり不機嫌になったりを繰り返す」「嘔吐を繰り返す」「ぐったりして顔色が悪くなる」「血便が出る」場合にはお早めにご相談ください。

ロタウイルスワクチンを受けるには?ロタウイルスワクチンを受けるには?

おひさまこどもクリニックではロタウイルスワクチンの接種を行っています。
生後2か月からのワクチンデビューの際にヒブや肺炎球菌との同時接種も行っておりますので、ワクチン接種が初めてのお子さまでもお気軽にご相談ください。
当院では、予防接種専用時間にWEB予約受付をしております。
接種希望日の2か月前から予約が可能なため、生後すぐに予約しておくと計画的に接種も可能ですので、接種ご希望の方は、ご予約を取ってご来院ください。
WEB予約はこちら
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