RSウイルス感染症について | おひさまこどもクリニック

RSウイルス感染症について 〜知っておきたい知識とご家庭でのケア〜

お子さんの咳や鼻水が長引くと「ただの風邪かな?」と心配になりますよね。
特に「RSウイルス感染症」は、乳幼児期のお子さんにとって避けては通れない感染症の一つですが、初めての感染や、まだ小さい赤ちゃんの場合は重症化のリスクもあり、不安を感じる保護者の方も多いことでしょう。

この記事では、RSウイルス感染症の症状から治療、ご家庭でのケア、そして最新の予防策まで、皆さまの不安に寄り添いながら詳しく解説します。

RSウイルス感染症の症状

RSウイルス(Respiratory Syncytial Virus)は、非常に感染力が強く、2歳までにほぼ100%の人が一度は感染すると言われているありふれたウイルスです。
一度かかっても免疫が長続きしないため、生涯にわたって何度も感染を繰り返しますが、年齢や感染回数によって症状が大きく異なるのが特徴です。

年齢による症状の違い

■赤ちゃん・乳幼児(特に1歳未満頃)

初めての感染が多く、重症化しやすい傾向にあります。普通の風邪症状から始まり、次第に咳が激しくなり、「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった喘鳴(ぜんめい)を伴う「細気管支炎」や「肺炎」を引き起こすことがあります。

■2歳以上の幼児・学童・大人

多くが再感染のため、鼻風邪程度の軽い症状で済むことがほとんどです。

RSウイルス感染症の典型的な症状経過

症状は一般的に1週間から10日ほどで回復に向かいますが、咳だけは2〜3週間長引くこともあります。

  • 1. 初期(1〜3日目)
    鼻水、咳、37〜38℃程度の発熱など、普通の風邪と区別がつきません。
  • 2. ピーク(4〜6日目)
    咳がひどくなり、痰が絡んだ湿った咳に変わります。呼吸が速くなったり、喘鳴が強くなったりと、呼吸器症状が最もつらくなる時期です。
  • 3. 回復期(7日目以降)
    徐々に症状が和らでいきます。

RSウイルス感染症ですぐに受診が必要なサイン

特に3か月未満の乳児や早産児、基礎疾患のあるお子さんは注意が必要です。以下の症状が見られたら、早めに医療機関を受診してください。

  • 無呼吸発作: 数秒から20秒近く呼吸が止まってしまう。
  • 呼吸困難: 肩で息をする、小鼻をピクピクさせて呼吸する、喉元や肋骨の間・胸の下がペコペコへこむ。
  • 哺乳量の低下: ミルクや母乳の飲みが普段の半分以下になる。
  • 顔色が悪い: 顔色や唇が青白い。

RSウイルス感染症の原因と感染経路

RSウイルス感染症の原因

RSウイルスというウイルスが呼吸器に感染することで起こります。
例年11月〜1月頃に流行することが多かったのですが、最近では季節を問わず流行が見られるようになっています

RSウイルスの感染経路

主な感染経路は、以下の2つです。

  • 飛沫感染
    感染した人のくしゃみや咳に含まれるウイルスを吸い込む。
  • 接触感染
    ウイルスが付着した手指やドアノブ、おもちゃなどに触れ、その手で目・鼻・口を触ることで感染する。

潜伏期間は通常4〜6日(範囲は2〜8日)です。症状が改善した後も、ウイルスは数週間にわたって排出され続けることがあります。

RSウイルス感染症の診断と検査

診断は、流行状況や典型的な症状(喘鳴など)から総合的に判断します。

検査方法

鼻の奥に綿棒を入れて粘液を採取する「迅速抗原検査」で、数分〜15分程度で診断が可能です。

RSウイルス感染症にかかったら・・・

おひさまこどもクリニックでの治療

残念ながら、RSウイルスを直接やっつける特効薬はありません。そのため、治療は症状を和らげる「対症療法」が中心となります。

  • 痰を出しやすくするお薬や咳止め、必要に応じて気管支を広げるお薬などを処方します。
  • ウイルス感染ですので、抗生物質は効果がありません。
  • 呼吸困難や脱水症状がひどい場合には、入院して酸素投与や点滴を行う必要があります。
  • 呼吸がしやすくなるように、鼻水吸引にも対応しております。

ご自宅での過ごし方について

ご家庭でのケアが回復への大きな助けとなります。

■こまめな鼻水吸引

赤ちゃんは鼻が詰まると呼吸や哺乳が苦しくなります。福山市のおひさまこどもクリニックでは、鼻水吸引器の貸し出しも行っております。

■水分と栄養補給

少しずつ、回数を分けてこまめに水分を与えてください。食事はおかゆやうどん、バナナなど、消化の良いものがおすすめです。

■加湿と部屋の環境

空気が乾燥すると咳が悪化します。加湿器などで湿度を50〜60%に保ちましょう。また、寝苦しそうな時は上体を少し高く(縦抱きに近い状態)してあげると呼吸が楽になることがあります。

■入浴について

熱がなく、元気があるようなら短時間の入浴は構いません。

RSウイルス感染後の登園・登校の目安

インフルエンザのような一律の停止期間はありませんが、厚生労働省のガイドラインでは「呼吸器症状が消失し、全身状態が良いこと」が目安とされています。ひどい咳やゼーゼーがなくなり、普段通り食事が摂れるようになれば登園を検討してください。

RSウイルス感染症の予防

RSウイルスは感染力が非常に強いため、基本的な対策が重要です。

  • 手洗い・うがいの徹底
    帰宅後や調理・食事の前、おむつ替えの後は石鹸でしっかり手を洗いましょう。
  • 接触を避ける
    風邪をひいている人は、なるべく赤ちゃんに近づかないようにし、看病する際はマスクを着用しましょう。

まとめ

RSウイルス感染症は、多くのお子さまが経験する「ありふれた風邪」の一つですが、特に小さなお子さまにとっては、ときに苦しい病気となります。 ピーク時の数日間は、夜も眠れず不安になることもあるでしょう。
大切なのは、危険なサインを見逃さず、適切にホームケアを行うことです。

「いつもと様子が違う」「息苦しそう」など、少しでも心配なことがあれば、遠慮なく福山市の小児科おひさまこどもクリニックにご相談ください。お子さまの健やかな成長と回復を、スタッフ一同全力でサポートいたします。

広島県福山市のおひさまこどもクリニックでは、
小さいお子様から高校生まで、長引く咳、肺炎に関する診察にも対応しています。

ご不安な点があれば、お気軽にご相談ください。

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